障がい者を雇用するためにどうやって人材を集めるか

先にあげた障がい者の求人手段にはそれぞれ特徴 があり、長所短所があるわけですが、特に転 職サイトについては、昨今ではあまりこれだ けで良い人材を採用するということは難しい ようです。 むしろ、障がい者専門の人材紹介会社が人材 集めのために転職サイトを運営している場合 が多いので、無料で求人掲載を行えるパター ンが増えていますが、フィルタリングがされ ないので転職サイトだけでニーズを満たすの は困難です。 フィルタリングがかからないのは、自社サイ トへの直接応募も同様ですね。 特例子会社の場合は、ある程度まとまった人 数での採用となるため、継続的にどのような 仕事をしてもらうか、という点での難しさが あるようです。 特例子会社を「一般の社員とは別の場所で、 障がい者に特化した仕事をしてもらう仕組み」 と理解した場合、特例子会社の亜流としてサ テライトオフィス(ソーシャルオフィス)と いう形態が最近はあります。 これはそういった業者が、場所と管理者を準 備し、人の採用も業者側が主導して行い、採 用後の管理費を業者に支払うというものです。 サテライトオフィスは別事業所扱いとなりま すので、管理者の所属先等の手続き的な問題 に注意が必要です。 また、更に別の観点でヘルスキーパー(マッ サージ)を専門的に雇用する、というのも一 つの求人方法と考えられます。 視覚障がいの方を中心にした専門職の方を雇 用するので、比較的人を集めやすいというこ とがあります。 しかし、従業員数に比例させてたくさんの方 を雇用する、というのは現実問題として中々 難しいということと、女性社員へのマッサー ジのニーズから女性のヘルスキーパーを望む 声が多いのですが、かなり重労働ということ であまりそういう方を雇用できない、という 課題があると思います。 いずれにしても一昔前とは異なって、現在は いろいろな求人手段があり、その中から会社 文化や考え方にあった方法を選んでいくこと が重要になりそうです。