企業が雇用する障がい者に望むもの

  「採用したい障がい者」を説明してください 、と言われると中々難しいのではないでしょ うか。 よくあるのは、 「障害が軽い身体障害の方で、できれば若い」 というのが今までのパターンでした。 現実的にそういう方がそんなに世の中にたく さんいるわけではない、いたとしても多くの 人がすでに働いている、ということが徐々に 浸透してきているので、もう少し別の観点も 必要です。 実際問題として、本当に「障害が軽くて若い 身体障害の方」が職場でうまくやっていける のか、というとそれはそれで疑問があるよう に思います。 もう少し、「採用したい障がい者」を分析し てみましょう。 人材採用のポイントして通常言われるのは次 の3点でしょう。 ・能力 ・経験 ・人柄(性格) 障がい者の採用の場合、上記に加えて 「・障害の内容と程度」があります。 次に上記の4ポイントの優先順位を考えてみ ましょう。 通常は前者の3ポイントの中でその時々の採 用ニーズによってバランスを取るということ になるでしょうが、能力は実際に働いてもら わないと本当は分からないでしょうし、結局 は経験から推し量らざるを得ないので「経験」 が最優先、「人柄(性格)」はよほど面接で 問題がなければ優先順位としては後回しにな ると思われます。 一方、障がい者の場合、最初に気になるのは 「障害の内容と程度」で、これは必要な配慮 が何かを把握するために大変重要になります。 (続く)